社会人になって何年か経ち、イメージしていたのと違うと思いつつ働いている人も多いと思います。実際、学生時代に思い描いていた社会人生活がイメージ通りという人は意外と少ないのではないでしょうか。
社会人として働き始めると、いいことばかりではなく嫌なこともたくさんあるし、面倒な人間関係も構築する必要がでてきます。
就職当初は新しいことを覚えるのに必死でそんなことも考える余裕もなかったかもしれませんが、就職して3年4年と月日が過ぎれば、ある程度その会社での自分のポジションや将来的なこともイメージができるようになってきます。
さて、そんな時にこのまま今の仕事をがんばってもっとこの会社でもっと上を目指すのか、それとももっと他の業界に転職して、新しいチャレンジをしてみるか、人生について少し考えてみるのもいいでしょう。
今は転職はごく当たり前で新卒で就活してやっと入社できた会社でも3年ぐらいであっさりと退職してしまう人も少なくありません。
まだまだ20代であれば未経験の業界に飛び込んでもいくらでもキャリアアップも目指せるので、転職をするのも悪くはないでしょう。
では、実際未経験でどれぐらい転職ができるのでしょうか。
未経験でも転職は可能か?
転職する場合、雇用する側としてはやはり即戦力を求めていることが多いのが現実です。そうなると新卒でもない人が未経験だと雇ってもらえないんじゃないだろうかという心配をしている人も多いと思いますが、実際には未経験でも雇用してもらえる可能性は大いにあります。
転職エージェントなどで募集している非公開求人でも未経験可と書いてあるところは少なくありません。
実はこれにはいくつかの理由があって、まずひとつは慢性的な人材不足が挙げられます。業界にもよりますが、常に人手不足の業界というのがあり、もし経験者しか雇わないと全く人が集まらないため、門戸を広げるためにも未経験可となっていることが多いです。
もう一つはその業界の知識がなくても、関連の業界や他の業界での経験が生かされる可能性がある場合です。例えば商品開発や企画などであれば、仕事や人生においての様々な経験や知識が役に立つことがあり、必ずしもその業界の経験が必要という訳ではないためです。逆にその業界の知識がないほうが、新鮮なアイデアを持っていることもあるため、未経験でも積極的に採用していることがあります。
最後は年齢です。中高年であれば別ですが、まだまだ20代の若者であれば自社の研修をしっかり受けて育てることができるためです。雇用する企業にある程度の体力や余裕があれば、20代であれば全くの未経験でも十分に雇ってもらえる可能性は高いでしょう。
但し、あくまでも未経験でも可能というだけで、経験者であるほうが有利なことには変わりありません。しかし業界や仕事の内容によっては、例え未経験であっても、いろんな業種を経験している人のほうが優遇されることも少なくありません。
転職先を選ぶポイント
ではどうやって自分の希望の転職先を選べばいいのでしょうか。
これは一概には言えないのですが、本人がどういった会社を望んでいるか、どういう仕事をしたいと思っているかをまずは明確にする必要があります。
仕事のやりがいや内容よりも生活の安定を望むのか、給料が少なくてもいいから残業や休日出勤のない職場を望むのか、もしくはベンチャー系などで四六時中働きたいのか、などなど人によってもポイントが異なってきます。
例えば安定を目指したいなら、できるだけ大きい会社やこれから拡大していきそうな業界がおすすめです。ベンチャー企業などは当たれば短期間で出世して役員になれる可能性もある反面、数年で倒産してしまう可能性もゼロではありません。
ですが、大きい規模の会社や伸びていく業界を中心に選べば、会社が急になくなるようなことはないので、就職さえできれば安定して長期間が勤めることが可能です。
また残業や休日出勤、給与待遇などの面においても事前にしっかりと調べておくと良いでしょう。一見華やかな業界で伸びているように見えても、中に入ればかなり過酷な勤務状況だったり、長時間労働がや残業が当たり前と言ったところも中にはあります。
もちろん、自分が短期間で成長するためにあえてそういう環境に身を置いて、経験を積むという覚悟のもとで転職するのであれば問題はないですが、過酷な職場を避けたいのであれば、こうした待遇面においても事前のリサーチは大切です。
もうひとつ転職先を選ぶ上で注意しておきたいのは離職率です。一見すごく条件のいい就職先にみえても離職率がすごく高いところが時々あります。
一般的に離職率は公開しているわけではないので分からないのですが、大手企業であれば四季報にも離職率は掲載されています。それ以外のところは実際のところは分からないですが、判断基準として、常に求人誌で募集をかけているとか、会社の営業年数の割に平均年齢が異様に若い場合などの会社は離職率が高い場合があります。
特に歩合の割合の多い営業職の求人なんかだと常に求人広告で応募をしているところもあります。こうしたところは営業で成績が悪いと稼げない上にノルマが厳しかったりするのですぐに人が辞めてしまうためです。また、創業30年以上の会社なのに平均年齢が30代とかだと、かなり入れ替わりが激しいというふう考えることもできます。
もちろんこれらはひとつの目安ではありますが、こういう会社は離職率が高い可能性があるので特に気を付けておくようにしましょう。
未経験でもオススメな業界
新卒以外の人材を雇用する場合、企業側は即戦力を求めることが多いですが、未経験でも雇ってくれるところはたくさんあります。
未経験でもぜひチャレンジしてほしいおすすめ業界をいくつか紹介したいと思います。
IT系企業
まずひとつめはIT系企業です。IT系企業と言っても千差万別でWebマーケティングの会社からシステム開発を行なっている会社まで実に様々です。IT業界というとプログラマーやシステムエンジニアのイメージが強いかもしれませんが、全然そんなことはありません。
マーケティングやデザイン、広告運用なんかもすべて含めてIT業界に含まれます。企画やマーケティング、営業なんかをしたい人でもIT企業にはたくさんの人材が必要とされています。
製造業
特にスキルなどがないけど少しでも早く転職したいという人には工場などのライン業務もおすすめです。特別なスキルを必要としないうえ、比較的仕事が見つかりやすい業界でもあります。また、製造業の現場スタッフは日本を支える大手企業の求人が多いため、給料はもちろん福利厚生が非常に充実しているのが大きなメリットでしょう。
製造業の現場スタッフというとすごくハードなイメージがありますが、実際は残業や休日出勤などもほとんどなく、趣味やプライベートを重視したい方にも最適な職場です。
会計事務所や税理士法人
未経験での転職という分類の中で言えば少し穴場的な業界かもしれませんが、会計事務所でも未経験での求人募集というのは意外と多いものです。会計事務所や経理に特化した転職エージェントも増えてきており、中でもHuproという転職エージェントは業界でも最も求人数が多くて有名です。
Huproで転職活動を行なう人はこれから会計士や税理士を目指す人はもちろん、経理スタッフとして専門的な知識を得て実務経験を積みたい人にも最適です。一見未経験者にはハードルが高い転職先に思えるかもしれませんが、実はHuproは未経験での求人が非常に多いのも特徴です。
【最速転職】Huproの評判はこちらでまとめていますので参考になると思います。これから経理や税務の専門的な知識を学びたい方には最適な職場と言えるでしょう。
転職を迷っている方へ
必ずしも今の会社を辞めて転職をするのが最適解かどうかは分かりません。しかしもし迷っているのであれば一度はチャレンジしてみるのもいいかもしれません。特にこれからまだ将来を決めかねている人なら、今とは全く別の業界へ転職してみると世界が変わる可能性もあります。
必ずしも転職が成功するという保証はもちろんありませんが、少なくとも人生の経験値は確実に上がること間違いありません。今は転職エージェントがいろんな業界で増えてきているので、ネットでの情報収集だけでもかなりいろんな情報を得ることができます。
迷っている人はまずは情報収集から始めてみましょう。